「やれたかも委員会」発売記念イベ、来場者の告白に吉田貴司も「やれた」

「やれたかも委員会」1巻

吉田貴司「やれたかも委員会」の発売記念イベントが、昨日6月23日に東京・阿佐ヶ谷ロフトAにて開催された。

「やれたかも委員会」は、「あのとき、もしかしたら、あの子とやれてたかもしれない」という思い出を持つ人々が体験談を語り、聞き手となる委員会メンバーが「やれた」か「やれたとは言えない」かを判定していくマンガ。Webメディアのcakesにて掲載されている。

イベントには吉田がMakuakeで行っているクラウドファウンディングの支援者を中心に、およそ100人が参加。当日は吉田によるトークショーやサイン会のほか、「リアルやれたかも委員会」といった企画が実施された。

「リアルやれたかも委員会」では、”委員会メンバー”としてボーカリストの山下ゆうき、ハガキ職人として知られるファイヤーダンス失敗、chelmicoとして活動するRachelが登壇。吉田が読み上げた3つのエピソードについて、「運動部の女子は性欲が強いはず。だからやれた」「これは男としてナメられているだけ。だからやれたとは言えない」など、好き勝手にトークを展開した。参加者にも「やれたかも札」が配られ、会場中でさまざまな意見が交わされたが、ファイヤーダンス失敗は「どちらにしても、モヤモヤした気持ちが残って終わるのがツラいですね(笑)」とまとめ、笑いを誘った。

トークショーでは吉田が「実は1巻の中に、自分の体験談を描いたエピソードが1つあります」と告白。会場を驚かせる一幕も。一方で進行役を務めた山下の「ドラマ化の話はあるのか?」という質問には、「そういうこと聞いちゃう?(笑)」と意味ありげに言葉を濁す。この日会場で配られた「やれたかも札」が、後日ヴィレッジヴァンガードにて販売予定であることも明かされた。

イベント後半では事前アンケートで選ばれた来場者のTさんが、13年前のことだという「先輩の奥さんと花火を見た話」を披露。「家に誘われたが旦那がいなかった」「花火を見ているときに胸を押し付けてきた」など、マンガさながらに語られるエピソードを、判定員として参加した吉田は「そのとき相手はどんな服装だったの?」「お相手は結婚何年目?」など細かいディティールを尋ねながら聞いていたが、下した判定は「やれたとは言えない」。しかし、その後の流れでTさんが「旦那が帰ってこないことは、だいぶ前にわかっていたはずなんです」と補足すると会場が騒がしくなり、吉田も「それはやれたね(笑)」と手のひらを返した。

最後は吉田が「今日は嬉しい限りです。アンケートを用意するのとかすごくだるくて、止めようかとも思ったんですけど、やって良かったです。皆さん来ていただいてありがとうございました」と笑顔で挨拶。山下がオリジナルソング「やれたかも」を披露し、2時間半に及ぶイベントは大きな拍手で締められた。終演後も吉田の前には、サインを待つ人々の長い列が作られた。

「やれたかも委員会」1巻は6月27日に双葉社より発売。サイン本や「やれたかも札」が手に入るクラウドファウンディングは、6月末まで開催されている。