「pet」2人の司がヒロキを取り合い!?アニメ・舞台キャスト集結の爆笑朗読劇

「『pet』Wアクターズパーティ」の様子。左から加瀬康之、小野友樹、谷山紀章、植田圭輔、桑野晃輔、谷佳樹、萩野崇、君沢ユウキ。

三宅乱丈「ペット リマスター・エディション」を原作とした舞台「pet」およびTVアニメ「pet」のキャストによるイベント「『pet』Wアクターズパーティ」が、本日5月4日に東京のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催された。

「ペット」は他者の脳内に潜り込み、記憶を操作することができる特殊能力を持った“ペット”と呼ばれる少年たちの生き様を描くサイキックサスペンス。舞台で桂木役を務める君沢ユウキが司会者として歓声や“桂木コール”を煽って観客を盛り上げるなか、アニメ・舞台の両作でヒロキを演じる植田圭輔と、アニメキャストから司役の谷山紀章、悟役の小野友樹、林役の加瀬康之、舞台キャストから司役の桑野晃輔、悟役の谷佳樹、林役の萩野崇が登壇した。

イベント前半では舞台キャストによる、前作「『pet』─壊れた水槽─」の生コメンタリー付き振り返り上映が行われた。作中で“ヤマ”と“タニ”と呼ばれる記憶の中を移動する様子は、舞台に投影される映像で表現されており、演じているときとは異なる視点から観るステージに、新鮮なリアクションをする一同。司役の桑野のセリフの多さや、マイクを使わず生の声で演じたことへの苦労といった裏話を和気あいあいと語りつつ、シリアスなシーンでの熱演には思わず見入ってしまう場面も。上映を終えると、舞台の新たなキービジュアルに加え、年内放送予定のTVアニメのPVがいち早くお披露目された。

続いてアニメキャストによるトークコーナーへ。原作の大ファンを公言する谷山は、アニメーションに加えてキャラクターボイスも入ったPVに、喜びもひとしおの様子。加瀬はアフレコ現場でも谷山が原作愛を見せていると明かし、また本作を声で演じることの難しさを語った。植田も舞台からアニメへのモードを切り替えることに苦労したと話す。さらに谷山と加瀬は中国語を話すシーンに向けて、分厚い資料を渡されているとのこと。アニメの監督を務める大森貴弘もまた原作の大ファンであり、10年以上構想してきた作品であるというエピソードも語られ、気合いの入った現場であることが伺えるトークとなった。

そして終盤はアニメ・舞台の両キャスト揃っての朗読劇へ。司・悟・林がそれぞれ2人に分裂してしまい戸惑うヒロキを、アニメ組と舞台組が取り合うというコメディ仕立ての内容を、約20分にわたって展開。スクリーンに映されるゆるいSDキャラや、メタ視点も交えての内容に会場は大爆笑に包まれた。最後に一言ずつアニメ・舞台それぞれへの意気込みや朗読劇の感想が語られ、イベントは幕を下ろした。

(c)三宅乱丈・KADOKAWA/ツインエンジン (c)三宅乱丈・KADOKAWA /舞台「pet」製作委員会