仙台在住の佐野未央子、「君のいない楽園」に震災体験を昇華

コーラス6月号

本日4月28日に発売されたコーラス6月号(集英社)に掲載されている佐野未央子「君のいない楽園~新しい時代~」では、仙台在住の佐野が東日本大震災で感じたことを作品世界に反映している。

「君のいない楽園~新しい時代~」は、主人公の十萌が仙台の青北大学を訪れた日に震災が発生するところから始まる。電気や水道などのライフラインが止まっている中、たくましく生きる十萌やその友人たちが描かれた。なお「君のいない楽園」は、同誌2010年1月号以来、約1年半ぶりの掲載となる。

ほかにも今号では、水谷京子の新連載「着物エンジェル」がスタートした。また新人作家のデビュー作を掲載する別冊付録「デビューコーラス」も付属。新人賞「金のティアラ大賞」で銀賞を受賞した式田奈央とかねもりあやみの読み切りや、宇野亜由美花津ハナヨらのデビュー秘話エッセイも掲載。さらにドイツ人ゲイマンガ家ダビ・ナタナエルの新連載「ボクは東京でリアル」第1話も収録された。

なお5月28日に発売される次号コーラス7月号では、釣巻和が「うちあげ はなびら」で同誌初登場。また谷川史子の読み切り「忘れられない」が掲載されるほか、尾崎南「BRONZE外伝 愛ニ溺レ、愛ニ死ス。」が3回連続で登場する。そして東村アキコ「ママはテンパリスト」が最終回を迎えることが告知された。