ハリウッド版「銃夢」木城ゆきとが「リスペクトしてくれていた」と太鼓判押す

「アリータ:バトル・エンジェル」ロンドン・ワールドプレミアの様子。左からジェームズ・キャメロン、ジェニファー・コネリー、キーアン・ジョンソン、ジョン・ランドー、木城ゆきと、ローサ・サラザール、ロバート・ロドリゲス、クリストフ・ヴァルツ。

木城ゆきと「銃夢」を原作とした映画「アリータ:バトル・エンジェル」のロンドン・ワールドプレミアが、現地時間の1月31日に行われた。

2月22日に公開される映画「アリータ:バトル・エンジェル」は、「タイタニック」「アバター」などで知られるジェームズ・キャメロンが製作・脚本を担当し、アクション映画を得意とするロバート・ロドリゲスが監督を務める。ワールドプレミアには木城をはじめ、キャメロン、ロドリゲス、主人公・アリータ役のローサ・サラザール、アリータの父親代わりにしてサイバー医師のイド役を務めたクリストフ・ヴァルツ、アリータに好意を寄せるヒューゴ役のキーアン・ジョンソン、イドの元妻・チレン役のジェニファー・コネリー、プロデューサーのジョン・ランドー、本作の主題歌を歌うデュア・リパらが登壇。彼らが気温1度の寒さの中、集まった約1000人のファンの前に登場すると会場は大歓声に包まれた。

構想20数年を費やし、遂にこの日を迎えたキャメロンは「レッドカーペットに木城先生と一緒に立つことが出来て光栄です。木城先生が『気に入った』と言ってくれたので、安心しました。彼が満足であれば、私も満足です」と木城に敬意を示す。木城も「ジェームズ・キャメロンさん、ジョン・ランドーさん、ロバート・ロドリゲスさんが、非常にリスペクトしてくれていたので、信頼して映画を任せることができました」と作品を3人に安心して託すことができたと述懐。その言葉を裏付けるように「映画を観て、マンガの核心の部分が、見事に継承されていたと思いました。見かけだけではなく、キャラクターの心の動きや存在理由といったものも含めて、ちゃんと映画で反映されていて、非常にうれしかったです」と自身が作品に込めた思いが、しっかりと映画に反映されていると太鼓判を押した。

サラザールも「木城ゆきと先生が作品を気に入ってくれたと聞いて、私もうれしいです」と感激。続けて「アリータはキャメロンにとって娘のような存在だから、彼の私を見る目が父親みたいなの。それが私にとって、とても誇らしいわ。さっき彼が私の手を取って『よくやったな』って言ってくれたの。このことは一生忘れないわ」と、ジェームズ・キャメロンとのエピソードを明かす。ロドリゲス監督は「日本に行くのはとても楽しみで待ちきれません」と来日へ期待を寄せ、「日本でも木城先生に会いたいし、僕は今、アリータの絵を描く練習をしているんです」と話した。

映画「アリータ:バトル・エンジェル」

2019年2月22日公開
脚本・製作:ジェームズ・キャメロン
監督:ロバート・ロドリゲス
出演:ローサ・サラザール、クリストフ・ヴァルツ、ジェニファー・コネリー、マハーシャラ・アリほか

(c) 2018 Twentieth Century Fox Film Corporation