映画「逆光の頃」完成披露、高杉真宙「青春できた」とオール京都ロケを振り返る

映画「逆光の頃」完成披露上映会の様子。左から小林啓一監督、葵わかな、高杉真宙、清水尋也。 (c)タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン

タナカカツキ原作の実写映画「逆光の頃」の完成披露上映会が、本日6月10日に東京・新宿シネマカリテにて開催された。

イベントには主人公・孝豊役の高杉真宙、みこと役の葵わかな、公平役の清水尋也、小林啓一監督が登壇。すべて京都で行われた撮影について、高杉は「初めは周りの方に『観光に来た男の子』と言われていたんですが、長く過ごすうちに、どんどんどんどん京都に馴染んでいきました」と振り返る。続けて「葵さんや尋也と京都で青春できてよかった。自分の学生時代と入れ替わっちゃうぐらい楽しかったです」と周りのキャストへ語りかけた。

高杉の発言を受け、葵は「同級生みたいな感じで仲良く撮影できました」と述べながら、「撮影が終わる前日ぐらいまで方言の練習をしていたので、ちょっとでも京都の子らしさが出てたらうれしいです」とにっこり。清水は映画「渇き。」で高杉と共演したことに触れつつ、「真宙とは僕が初めてお芝居させてもらったときに一緒になったので、今回原点に帰ったような気持ちになれました」と話した。

ここで高杉は、映画「ぼんとリンちゃん」でもタッグを組んだ小林監督に対し「撮影中、何度も壁にぶち当たらせてくれる監督です。俳優としてうれしい限りの撮り方」と感謝のコメント。葵も「いい意味でしつこい。でもそれは監督の中で役のイメージが明確だからだと思うんです。撮影中は私にとっての役のイメージと監督のイメージとの根比べでした」と語った。

最後に小林監督は「1カ月ぐらいで撮る予定が、なんだかんだで2年かかってしまいました。でもそれだけ一生懸命作った作品です」と胸の内を明かす。高杉は「京都で生まれなかったことや育てなかったことが悔しい。それぐらい京都の街が素敵に映されています。観客の方々に、僕らが演じたキャラクターがどこかで生きていると思ってもらえたらうれしいです」と呼びかけ、イベントは幕を閉じた。

京都を舞台に思春期の少年が持つ不安定さ、儚さを描いた「逆光の頃」は、コミックモーニングおよびモーニングOPEN(ともに講談社)にて1988年から1989年にかけて連載されたタナカのデビュー作。映画では「僕は歪んだ瓦の上で」「銀河系星電気」「金の糸」の3編にオリジナルのエピソードを加えて描かれ、7月8日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開される。

(c)タナカカツキ/講談社・2017 東映ビデオ/マイケルギオン