“冬にぴったり”「ひざうえ」先行上映、堀江瞬と中島ヨシキは玉入れで小競り合い

「TVアニメ『同居人はひざ、時々、頭のうえ。』放送前スペシャルイベント“にゃんふぇす”」より。左から南條愛乃、下野紘、堀江瞬、小野賢章、山崎はるか、安済知佳、中島ヨシキ、津田健次郎。

みなつき、二ツ家あす原作によるTVアニメ「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」の「放送前スペシャルイベント“にゃんふぇす”」が、本日12月1日に千葉・幕張国際研修センターシンポジウムホールにて開催された。コミックナタリーでは昼の部の模様をレポートする。

「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」は、人付き合いが苦手な小説家の朏素晴と、彼が拾った1匹の子猫・ハルが織り成すハートフルストーリー。本日のイベントでは第1~3話までの先行上映が行われ、畳とこたつを模したステージには朏素晴役の小野賢章、ハル役の山崎はるか、河瀬篤役の下野紘、矢坂大翔役の堀江瞬、押守なな役の安済知佳、押守優伍役の中島ヨシキ、ろく役の津田健次郎、司会の鷲崎健が登壇した。まずはキャスト陣から、ネタバレを避けるため「猫が出てくる」「アットホームな家の中にいます」というざっくりとした見どころが語られた後、第1話の上映へ。1つのエピソードを、Aパートでは「素晴編」、Bパートでは「ハル編」と、2つの視点から映し出していく同作。第1話では偏屈で人嫌いの素晴がハルと出会うエピソードが描かれ、上映が終わると温かな拍手が贈られた。

再びキャスト陣が登場したトークコーナーでは、小野がハルのかわいさを語り始める中、ほかの出演者がセットに用意されたみかんを早速食べ始めるなど自由な姿を見せる。アフレコでは「素晴編」でのハルの鳴き声について、素晴から聴こえる声は猫の声のほうがいいのか、山崎が演じたほうがいいのかと話し合いが行われた末、猫の声が使われていることが明かされた。また第1話の収録時、ハルの顔が描かれたドーナツが差し入れられたと話す小野は、そのドーナツを下野が躊躇なく顔から食していたことを暴露し、会場の笑いを誘った。

それぞれ演じるキャラクターの好きなところについて、山崎はハルの“顔がいい”とコメント。同じく猫のろくを演じる津田は、彼の包容力をアピールした。自身も実家で猫を3匹を飼っていると言う安済。猫とは実家の漬物倉庫で出会ったと説明しながら、猫の名前の由来について話を続けていくと、下野から「ごめんなさい、漬物倉庫ってなんですか?」と素朴な疑問が投げかけられ、そこからしばしの間、漬物倉庫トークが繰り広げられていく。素晴の担当編集者の河瀬を演じる下野は、話が進んでいくに連れ、河瀬は“うるせー奴”になると言及。さらに「ところどころに“下野紘”が垣間見れます」と付け加えた。

イベントの中盤では、キャスト陣が小野、山崎、下野、堀江の素晴チーム、安済、中島、津田のななチームに分かれ、3種目のゲームで対決するコーナーも展開。山崎と安済が猫になりきり観客を“デレさせる”「ご主人様をデレさせろ!」、下野と中島が時間内でパンチの連打回数を競う「ねこぱんち!早打ち対決」が行われ、それぞれ僅差で山崎、中島が勝利を収める。最後の玉入れ対決では、3対3と人数を揃えるため下野はどちらのチームにも属さない“センターでみかんを食べる人”になったほか、堀江と中島は玉をぶつけ合ったり、妨害し合ったり、対決後には「あいつが最初にやってきました!」「違うんです先生、あいつが!」と子供のような小競り合いを見せて勝負を盛り上げた。結果はななチームが勝利し、賞品として「豪華かつお茶漬け」が贈呈された。

白熱したバトルのあとは第2話の上映。その後は原作者書き下ろしによるオリジナルストーリーの朗読劇が行われ、素晴、ななたちのとある休日がキャスト陣により演じられる。続けて上映された第3話のあと、ステージには同作に秋元春役としても出演する南條愛乃が登場。エンディングテーマである奥華子作曲の「君のとなり わたしの場所」を歌い上げ、会場を温かなムードで包み上げた。改めて出演者一同がステージに集結すると、はち役の村瀬歩による音声メッセージが流される。ここでTwitterのトレンド入りを目指すべく、観客にハッシュタグ「#ひざうえ」とともにツイートをすることが呼びかけられると、観客に加え、小野を始めとするキャスト陣がステージ上で写真撮影をしながらツイートを行う。その珍しい光景に下野は「これイベントだよね!?」とツッコミを入れていた。

そしてイベントも終盤へ。南條は自身が作詞した「君のとなり わたしの場所」について、歌詞に込めた思いを述べていく。中島は自身も猫と暮らしていることに触れながら、「原作も(出演が)決まる前から読ませていただいていたので、うれしい気持ちでいっぱいです」と述懐。堀江は「すり切れた心を皆さん持っていると思うんですが……」と口にし、客席から笑い声が漏れ出すと、「違うんです! そういうことが言いたかったんじゃないんです!」と弁解。続く下野が「心をすり減らし気味な現代社会の中で、このアニメを観ればきっと潤いを得られるということを、たぶん言いたかったんだと思います」と代弁すると、堀江は「その通りです!」とうなずいた。最後に小野は「猫を通じて誰かと関わることができたり、周りの人のありがたさに気づく心が温まる作品。冬の寒い時期にぴったりの“あったかアニメーション”になっています」と締めくくった。

「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」は、2019年1月9日よりAT-X、ABC朝日放送、TOKYO MX、BS11ほかにて順次オンエア。

アニメ「同居人はひざ、時々、頭のうえ。」

AT-X:2019年1月9日(水)より毎週水曜23:30~24:00 ※リピート放送あり
ABC朝日放送:2019年1月9日(水)より毎週水曜26:20~26:50
TOKYO MX:2019年1月10日(木)より毎週木曜24:00~24:30
BS11:2019年1月10日(木)より毎週木曜24:30~25:00

スタッフ

原作:みなつき、二ツ家あす(COMICポラリス)
監督:鈴木薫
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン・総作画監督:北尾勝
音楽:コトリンゴ
制作会社:ゼロジー

キャスト

朏素晴:小野賢章
ハル:山崎はるか
河瀬篤:下野紘
矢坂大翔:堀江瞬
押守なな:安済知佳
押守優伍:中島ヨシキ
はち:村瀬歩
ろく:津田健次郎

(c)みなつき・二ツ家あす・COMICポラリス/ひざうえ製作委員会