「ダブルミンツ」舞台挨拶、高校時代演じた須賀&川籠石「なんかトリップしてた」

左から冨手麻妙、川籠石駿平、田中俊介、淵上泰史、須賀健太、内田英治監督。

中村明日美子原作による実写映画「ダブルミンツ」の初日舞台挨拶が、本日6月3日に東京のシネ・リーブル池袋で実施され、壱河光夫役の淵上泰史、市川光央役の田中俊介(BOYS AND MEN)、高校時代の壱河光夫役の川籠石駿平、同じく高校時代の市川光央役の須賀健太、麻美役の冨手麻妙、内田英治監督が登壇した。

舞台挨拶では淵上演じる壱河光夫を“白ミツオ”、田中演じる市川光央を“黒みつお”と区別しながらトークを展開。初主演作品が公開を迎えたことについて、“白ミツオ”を演じた淵上は「初日を迎えてうれしい気持ちと作品に関わる時間が減ってしまって寂しい気持ちがある」と感想を述べる。また「ネット社会ですから、いろいろとつぶやいてください!」と、舞台挨拶の前に映画を観た観客に向かって投げかけると、田中が「SNSってやつですね!」と合いの手を入れ、笑いを誘った。

14キロ減量して“黒みつお”に挑んだ田中は、「スタッフ、キャストの皆さんと、支援してくださった皆さん、今日映画を観てくれた皆さんのおかげで、この日を迎えることができたと思います」と感謝の言葉を述べる。また「ようやく皆さんと愛を込めて作った作品が巣立つ、僕にとっても特別な日。感無量です」と熱い気持ちを語った。

すると司会から「1番大変だった撮影は?」という質問が。田中は「市川光央になるための役作りの段階。気持ちをすり寄せていく作業が大変だった」とコメント。一方の淵上は、穴に落とされたシーンを挙げる。「真夏の木更津の山奥で、見たこともない虫が出てきて、そこに『入れ』って言われて……」と、ハードな撮影を振り返った。

“黒みつお”の高校時代を演じた須賀は、普段の明るいイメージとは真逆のキャラを演じたことについて役者として新しい挑戦だったと話す。「自分の中にない役をやらせてもらうのは、チャレンジであり、役者冥利に尽きるなと思う」と述べた。また“白ミツオ”の高校時代を演じた川籠石は「身体的というよりは、精神的に辛い撮影だった」と語った。そんなキャスト陣のコメントを受け、内田監督は「撮影中はみんなの本性みたいなものを知りたいなと思って向き合っていた」と過酷な撮影の意図を明かした。

須賀と川籠石が演じた高校時代のシーンは、初日の撮影だったという。緊張しながら演じたという須賀だが、「倉庫に(光夫を)閉じ込めて『俺の犬になれ』って言うところは、楽しかったです(笑)。普段言えないですからね、そんなこと」と楽しげに語る。すると内田監督からは「それは君の本性でしょ(笑)」というツッコミが。同じく初日の撮影は精神的にキツかったと語る川籠石だったが「でもなんかトリップしてたよね」と須賀に話を振ると、須賀も「ほかにもスタッフさんとかいっぱいいたのに、“白ミツオ”にしか目が行かない感じがあって。俺らしかわかんないよね」と興奮気味に返す。それを聞いた司会者から「おふたりの中で何かが芽生えた?」と問われると、川籠石が「そういうことにしておいてもらってもいいです(笑)」と楽しげに話し、会場をざわつかせた。

さらに須賀は「今日ご覧頂いた皆さんにはSNSで広めていただいて。『須賀健太は天使で、役でああいうダークなキャラをやっていた』ということでひとつよろしくお願いします」とアピール。また田中も「SNSの力は偉大です。よかったら、一言でもつぶやいてください!今日からは皆さんと一緒に育てていけたら」と改めて観客に呼びかける。

最後は、内田監督も「小さい映画ですが全国の人に観ていただきたいので、皆さんには宣伝の一員になっていただけたら」と語り、舞台挨拶は幕を閉じた。「ダブルミンツ」は本日6月3日よりシネ・リーブル池袋ほかでロードショー。