「殺さない彼と死なない彼女」彼に間宮祥太朗、彼女は桜井日奈子で実写映画化

左から間宮祥太朗、桜井日奈子。

世紀末「殺さない彼と死なない彼女」の実写映画化が決定した。2019年秋に全国ロードショーとなる。

原作マンガ「殺さない彼と死なない彼女」は、キレやすくてすぐに「死ね」と言ってしまうツンデレ男子と、リストカット常習犯で「死にたい」が口癖の女子高生の関係性を描く連作4コマ。映画では“殺さない彼”こと小坂れい役を間宮祥太朗、“死なない彼女”こと鹿野なな役を桜井日奈子が演じる。監督・脚本を務めるのは「ももいろそらを」「ぼんとリンちゃん」「逆光の頃」などで知られる小林啓一。

彼役の間宮は「思春期という言葉で一括りにしてしまわず、何故葛藤していて、何に救われるのか。日常を過ごす当人達の温度を感じて頂けたらと思います」と登場人物たちの気持ちに寄り添ったコメントをし、彼女役の桜井は「私が演じる鹿野ななは、つかみどころのない、たくさんの矛盾を抱えたキャラクターです」「鹿野を演じながらも自分自身と向き合っている感じです」と演じるキャラクターと演技への思いを明かした。

映画「殺さない彼と死なない彼女」

2019年秋全国ロードショー

間宮祥太朗(小坂れい役)コメント

台本を読むたびに小坂と鹿野のやり取りのひとつひとつがとても微笑ましく、そして、監督と桜井日奈子さんとリハーサルや話し合いを重ねて作っていく時間も充実していました。小坂も鹿野も他の登場人物達も、自分はここにいるんだという叫びを抱えた人達の様に思います。それは夢や恋愛や自分の置かれた環境によって違い、個性でもある。それぞれが個性を持って絶望している。思春期という言葉で一括りにしてしまわず、何故葛藤していて、何に救われるのか。日常を過ごす当人達の温度を感じて頂けたらと思います。小坂の叫びも静かに聞こえますように。

桜井日奈子(鹿野なな役)コメント

私が演じる鹿野ななは、つかみどころのない、たくさんの矛盾を抱えたキャラクターです。初めて演じるタイプの役で苦戦していますが、だからこそ、この現場で得られるものがたくさんあるなと実感しています。撮影はカット毎に、みんなで映像をチェックしながら、1つ1つのシーンを丁寧に作っています。色々な表現を、自分の目で確かめながら進めていけることはとてもありがたく、鹿野を演じながらも自分自身と向き合っている感じです。この作品がたくさんの皆さんに届きますように。小林監督やスタッフの皆さん、そして間宮祥太朗さん、キャストの皆さんと一緒に頑張りたいです。

小林啓一(監督・脚本)コメント

印象的なタイトル、一癖も二癖もあるキャラクター。原作が四コマ漫画ということで独特なリズム感と世界観を作り上げることに試行錯誤しながら撮影は進んでいます。間宮くん、桜井さんをはじめ、癖のあるキャラクターがどうすれば生き生きと存在できるか、皆で色々試しながら作っている最中ですが、既に素敵なシーンが数多く撮れています。登場人物と同世代はもちろん、色々な世代に観ていただきたいです。きっと、この映画から恋人、家族、友人、大切な人の温もりを感じてもらえると思います。頑張ります!

世紀末(原作者)コメント

映画化が決定したと聞いた時、ベストセラーでもない私の作品が映画化だなんて騙されているんじゃないかと怖くなりました。おまけに主演が間宮祥太朗さんと桜井日奈子さんというステキなお二人だなんて、これを書いてる今もまだ信じられない自分がいます。ですが実際に現場にお邪魔させて頂くと小林監督をはじめとした本当にたくさんの方が「良いものを作る」という目で動かれていて圧倒されました。『殺さない彼と死なない彼女』を愛してもらっていました。紙から飛び出して大きなスクリーンの中で笑ったり泣いたりする彼らに会えるのがとても楽しみです。