こうの史代の連載企画がマンガほっとで開幕、自身のマンガ制作工程を公開

「『ヒジヤマさん』のタネと花」カット (c)こうの史代

「この世界の片隅に」で知られるこうの史代による連載企画「『ヒジヤマさん』のタネと花」が、スマートフォン向けアプリ・マンガほっとにてスタートした。

「ヒジヤマさん」シリーズは、広島の比治山大学短期大学部で非常勤講師を勤めるこうのが、大学の授業で使用しているサイレントマンガ。「登場人物の感情をセリフなしで表現する」という課題が課せられた月刊コミックゼノン(徳間書店)のマンガ賞「マンガオーディション」を、こうのが描いてみるという着想から始まった作品だ。

「『ヒジヤマさん』のタネと花」でも、大学の授業と同様に、マンガのプロットからネーム、下書き、完成原稿まで、作品が完成するまでの過程をすべて公開。こうののマンガ制作過程を楽しめる連載となっている。

さらにアプリ内の“とっておき”コーナーでは、こうのによる自作解説「漫画の要素」を公開。第1回では「この世界の片隅に」の冒頭に収録された「冬の記憶」を、手書きコメント付きで解説された。

マンガほっとでは「作家と一番距離が近いアプリ」を目指し、ファンはもちろん、マンガ家を目指す新人にも注目度の高いコンテンツを今後も配信していく。ゼノンの作家陣がマンガ家になるまでのエピソードを語るリレーインタビュー「漫画が初めて載った日」や描き下ろしイラスト、作品の裏話がのぞける編集部制作記などを連載予定だ。

(c)こうの史代