映画「夏目友人帳」神谷浩史と井上和彦が鏡開きに挑戦、副題の由来も明らかに

「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」大ヒット御礼舞台挨拶にて、左から井上和彦、神谷浩史、大森貴弘総監督。

緑川ゆき原作による「劇場版 夏目友人帳 ~うつせみに結ぶ~」の大ヒット御礼舞台挨拶が、本日10月21日に東京・新宿バルト9で行われた。

壇上には夏目貴志役の神谷浩史、ニャンコ先生 / 斑役の井上和彦、総監督の大森貴弘が登場。観客動員数50万人を突破したことが司会者から明かされると、登壇者たちは驚きと喜びの入り混じった表情を浮かべた。周囲から反響はあったかと尋ねられた神谷は、友人が少ないと冗談めかしつつ、全国の観客へ大きな感謝を伝える。

イベントでは本作のヒットを祝し、鏡開きを実施。3人は鏡開き初体験で、神谷が観客にコツを尋ねるやり取りも。本番前に一度練習が行われるが、神谷のタイミングが早すぎて井上が笑ってしまうなど、鏡開きをする前から会場は大盛り上がりに。本番では観客の「よいしょ!」の音頭にあわせて木槌を振り下ろし、予想以上に飛び散った酒に驚きながら、盃を口に運んで美味しそうに感想を述べた。

舞台挨拶では、事前に観客から募った質問に、登壇者たちが答える企画も。神谷と井上は10年にわたり携わってきたキャラクターの、演じ方の変化などを話していく。一番盛り上がったのは夏目の友人・田沼の登場シーンに関する話題。いつも藪や茂みからガサガサと音を立てて田沼が登場する演出について、大森は最近ではわざと藪の演出を取り入れることもあると告白する。そんな大森の発言を受け、神谷と井上は田沼を“ポケモン”にたとえ、観客の笑いを誘った。また本作の副題「うつせみに結ぶ」に込められた意味を問う質問には、大森が“セミの抜け殻”や“仮の姿”といった意味と、“現世”のダブルミーニングであると説明。会場をうならせた。

最後には3人が、改めて観客に感謝を述べる。井上は「夏目友人帳」が愛されていることを再認識できたうれしさを語り、神谷は大勢の人たちと劇場で時間を共有することのぜいたくさを噛みしめるとともに、スタッフ、キャスト、観客の健康を祈って舞台挨拶を締めた。

(c)緑川ゆき・白泉社/夏目友人帳プロジェクト