舞台「七色いんこ」天才役者の男という難役に挑んだ伊藤純奈に、松田好花が太鼓判

舞台「七色いんこ」記者会見より。左から乃木坂46の伊藤純奈、けやき坂46の松田好花。

手塚治虫原作による舞台「七色いんこ」が、本日10月4日に東京・AiiA Theater Tokyoにて開幕。初演に先がけ、記者会見と公開稽古が行われた。

記者会見に登壇したのは、代役専門の天才役者にして泥棒でもある七色いんこを演じる乃木坂46の伊藤純奈、彼に恋心を抱きながらも捕えようと追う女刑事・千里万里子を務めるけやき坂46の松田好花。間もなく初演を迎える心境について、伊藤は「稽古期間が短くて、好花ちゃんと時間がそろうこともなかなかなかったのですが、演出家の三浦香さんはじめカンパニーの皆さんが優しくいろいろと教えてくださって。なんの心配もなく本番を迎えられそうです」と堂々と答える。一方の松田は「私はこういった舞台に立つのが2回目なので、すごく緊張していますが……」と不安な様子。しかし「共演の方々にたくさんアドバイスしていただいたことを、しっかりと本番の舞台で生かせるようにがんばります」と気概を見せた。

今作のビジュアル撮影が初対面だったという2人。伊藤は「乃木坂には人見知りのメンバーがすごく多いから(松田にも)勝手に人見知りのイメージを持っていたんですが、とても気さくで。初日から仲よくできました」と明かす。また伊藤は、松田に対し「人懐っこくてワンちゃんみたい」という印象も。そんな松田は、伊藤について「同い年だけどそう思えないくらい大人っぽくて、舞台上での存在感がすごい。憧れの先輩です」と尊敬の気持ちを語った。

見どころを聞かれると、伊藤は「セットの展開です。舞台上で起きていることが目まぐるしく動くので、1人ひとりのキャラクターに注目するのもいいんですが、私としては全体的な絵を見ていただくのがいいかなと思います」とコメント。松田は「セットも衣装もオシャレで、美術館にいるような気分になれます」とアピールした。

また男役、さらには天才役者という、難役とも取れる役柄に挑んだ伊藤は「最初は『男』『天才役者』というパワーワードに『おおっ』となりました(笑)」と素直な気持ちを明かす。役作りについては「アドバイスしてくれる方が周りにたくさんいたので、深く考え過ぎず。いろんな役柄を演じる場面も、『いんこがその役になりきっている』と、いんことして考えていました」と話す。男性らしい歩き方も振り付けの先生に教えてもらった伊藤について、松田は「稽古を重ねるごとにいんこに見えてきて。本当に男だなって思いました」と賞賛。松田の演技については、伊藤が「歩き方がアニメっぽくて、かわいいんです」と語った。

「七色いんこ」は、観客から盗みをはたらくことを劇場と劇団が見逃すのを条件に、どんな役でも引き受ける代役専門の舞台役者・七色いんこを軸にした物語。舞台は本日から10月8日まで、AiiA 2.5 Theater Tokyoにて上演される。

舞台「七色いんこ」

期間:2018年10月4日(木)~10月8日(月・祝)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo
原作:手塚治虫
脚本:畑雅文
演出:三浦香
出演:伊藤純奈(乃木坂46)、松田好花(けやき坂46)、豊島美優、今村美歩、岡村さやか、高橋紗妃、蘭舞ゆう、後藤紗亜弥、山崎紫生、清水彩、藤山由依、伊藤菜実子、雄賀多あや、内藤由利子、亀岡菜花、久保田真理、柿丸美智恵、悠未ひろ
主催:ネルケプランニング、Y&N Brothers

(c)舞台「七色いんこ」製作委員会