「銀魂2」現場レポ、“フル回転”の柳楽優弥のアドリブに橋本環奈がすかさず応酬

映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」メイキング写真

空知英秋原作による実写映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」の撮影が、3月25日に東京都内で行われた。コミックナタリーでは撮影現場の様子をレポートする。

「銀魂2 掟は破るためにこそある」では、真選組の内紛が展開される「真選組動乱篇」と、将ちゃんこと将軍が登場する「将軍接待篇」を合わせたストーリーが展開されていく。動員ランキングで5週連続トップ10入りしており、大ヒット中の映画「50回目のファーストキス」の脚本・監督を務めた福田雄一が前作から引き続きメガホンを取った。

撮影には坂田銀時役の小栗旬、志村新八役の菅田将暉、神楽役の橋本環奈、土方十四郎役の柳楽優弥が参加。物語の中心となる万事屋銀ちゃんにて、土方が銀時、新八、神楽にあるお願いをするシーンの撮影が実施された。コミカルな演技を披露した柳楽の表情を福田が「志村けんさんみたい!」と例えると、現場にはキャスト・スタッフの大きな笑い声が沸き起こる。また、土方が神楽をグラビアカメラマンのように撮る場面の収録では柳楽によるアドリブも。橋本はすかさず的確なリアクションを取り、柳楽の即興に見事に応えた。

同シーンの撮影を振り返りながら柳楽は、福田監督に尺や時間を気にせず「やりたいだけ、悔いのないようにやって」と言われたと話し、「佐藤二朗さんとムロツヨシさんに負けないようにしないと、という変なポテンシャルというか、誰かを笑わせたいなと思ってました。もともと笑わせたい欲が強いので、今作はフル回転でしたね」と続けた。アドリブを披露した場面に関しては「好きなようにやってと言われていたシーンだったので。神楽ちゃんかわいいので最高でした(笑)」と笑顔で回想する。

4人での撮影が終わり柳楽が現場を離れたあとも、小栗たちキャストは緊張を緩めなかった。小栗が菅田のほうに体を寄せながらセリフを確認する横で、橋本は時折目を閉じながら集中力を高めていく。銀時、新八、神楽の3人が金がないことに悩む場面の撮影では、声の張り方に関して福田監督から橋本に指示が。福田監督が自らセリフを叫ぶ形で演技指導すると、その大音量に負けじと橋本も大声を上げる。そんなやり取りに、菅田が大笑いする様子も見られた。

本作の撮影を毎回楽しんでいるという小栗。「この現場のコメディシーンはコントみたいなことなので、芝居とは違うなということをいつも感じながら演じています。それをみんなが理解したうえで福田監督のもと面白いものを探しているというのがこの現場なので、やっぱり面白いです」とコメントした。菅田は「今回万事屋3人のシーンがたくさんできたというのはあるんです」と小栗、橋本との再共演を喜び、「銀ちゃん、神楽とツッコむのが忙しかったですね(笑)。今作は『銀魂』らしさというのが、よりパワーアップしていると思います」と述懐。橋本は「アクションやコメディの緊張感だったり緊迫感というのはあり、楽しく撮影しながらもボケてる側も実はハラハラしながらセリフを言っていたりするので、そういういい緊張感を持ちつつ、でもやはり根底にはファミリー感があり、しっかり楽しみながら演じられているということを感じていました」と笑顔で伝える。

プロデューサーを務める松橋真三は「撮影現場で死ぬほど笑っています」と述懐する。しかしギャグだけが本作の核ではないと言い、「『銀魂』は笑いだけでなく、アクションや友情といったさまざまな要素が入っているからいいんじゃないかと」と魅力を解説。「美しき侍たちの物語になっていて、男の友情という点でも素晴らしいです。笑いと涙の振れ幅がすごすぎて情緒不安定な作品でもあります(笑)。映画としてどうかという枠を超えた、今の時代のカルチャーを作っている感覚ですね」と語った。

「銀魂2 掟は破るためにこそある」は8月17日より全国で公開。小栗、菅田、橋本、柳楽のほか、三浦春馬、窪田正孝、吉沢亮、勝地涼、夏菜、長澤まさみ、岡田将生、ムロツヨシ、キムラ緑子、佐藤二朗、堤真一、中村勘九郎、堂本剛も出演する。

映画「銀魂2 掟は破るためにこそある」

2018年8月17日より全国ロードショー

出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、三浦春馬、窪田正孝、吉沢亮、勝地涼、夏菜、長澤まさみ、岡田将生、ムロツヨシ、キムラ緑子、佐藤二朗、堤真一、中村勘九郎、堂本剛
脚本・監督:福田雄一
原作:「銀魂」空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
製作:映画「銀魂2」製作委員会
制作プロダクション:プラスディー
配給:ワーナー・ブラザース映画

(c)空知英秋/集英社 (c)2018 映画「銀魂2」製作委員会