野沢雅子が「いよいよ美女を演じられる」と勘違い?映画「ポケモン」完成披露

「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」完成披露試写会の様子。後列左から岡野昭仁、新藤晴一、中川翔子、山寺宏一、松本梨香、矢嶋哲生、前列左からゼラオラ、濱田岳、川栄李奈、芦田愛菜、野沢雅子、ピカチュウ。

「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」の完成披露試写会が、本日7月1日に東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開催された。

イベントには本作にゲスト声優として出演した芦田愛菜、川栄李奈、濱田岳、野沢雅子、中川翔子、山寺宏一に加え、サトシ役の松本梨香、監督を務めた矢嶋哲生、主題歌を手がけたポルノグラフィティが登壇。それぞれアロハシャツや浴衣といった夏らしい装いで観客の前に現れた。

小さい頃からポケモンに触れていたという芦田は「映画の中でラルゴが生きているのは、自分の分身が映画に入ったようでうれしいです」と喜びを口にする。川栄は「仲間たちと困難を乗り越えるだとか、誰が観ても『自分もがんばろう』って思えるような作品」と、本作をアピール。濱田は「ポケモンの世界観に参加できるのは鳥肌が立つほどうれしかったです」と感無量の様子で語り、小学生の頃には「ポケットモンスター」にどっぷりハマり「『ポケモン言えるかな?』も歌ってた」と話すも、松本から「そこは『めざせポケモンマスター』じゃないんだ」と松本の歌う楽曲の名前を出しいじられていた。

変わり者のお婆さん・ヒスイ役を演じた野沢は、台本を渡された際にヒスイの名前を見て「いい名前。いよいよ美女を演じられる」と勘違いしたことを明かし、キャラクターを見て「やっぱりね。おばあさん……」と肩を落としたことを振り返った。自然体で映画に参加できたという野沢に、MCが「野沢さんそのものが観られるってことなんですかね?」と質問。野沢が「そうですね。(キャラクターは)おばあさんですから」と冗談で返すと、山寺は「野沢さんに年齢はないですから」とフォローし笑いを誘った。

12年連続で劇場版シリーズに参加している中川は、本作に「魅力的なたまらん男子がいっぱい出てくる」と独自の見どころを説明。濱田の演じる気弱な研究家・トリトが特にお気に入りのようで、「オトナ女子たちと早くトリトについて話したい!」と興奮気味に語る。劇場版の21作すべてに“ゲスト声優”として参加している山寺は「なんちゃってゲスト声優の山ちゃんでーす」と挨拶。2016年でレギュラー出演していた「おはスタ」を卒業したが、「高学年のみんなはまだ覚えてくれてるかな? おーはー!」と定番の挨拶も飛び出し、これには会場の子供たちから大きな歓声が上がった。主題歌「ブレス」を歌うポルノグラフィティの岡野昭仁は「映画を観終わったあと、皆さんの背中を押せる爽やかな曲をがんばって書いてみました」と楽曲についてコメントした。

本作のテーマにちなみ、登壇者がそれぞれ「ひとりじゃできないこと」を明かすコーナーも。東北楽天ゴールデンイーグルスのファンを公言する山寺は「野球の応援」を挙げ、「ひとりで行っても周りの人みんなと仲良しにになっちゃう」と魅力を熱くプレゼンし、会場からは大きな拍手が起きた。中学生の芦田が「青春」を挙げると、松本も思わず「深いですね」と一言。誕生日の際に、サプライズでクラスメイトから祝福を受けたエピソードを披露した。松本は自身の解答「かくれんぼ」を絵で描いてきており、その絵が映されると、独特なタッチに登壇者からも笑いが漏れていた。

最後の挨拶で矢嶋監督は「僕も20年前はおばあちゃんと一緒にポケモンをやってました。学校から帰ってくるとレベルが10ぐらい上がってたり(笑)」と、当時を懐かしむ。続けて「ポケモンがおばあちゃんとの関係をつないでくれたと思っています。この映画が皆さんのコミュニケーションの架け橋になってくれたらうれしいです」と映画に込めた思いを伝え、イベントを締めくくった。

「劇場版ポケットモンスター みんなの物語」

2018年7月13日(金)ロードショー

スタッフ

原案:田尻智
監督:矢嶋哲生
アニメーションスーパーバイザー:湯山邦彦
キャラクターデザイン:金子志津枝
アニメーション制作:OLM/WIT STUDIO
製作:ピカチュウプロジェクト

キャスト

サトシ:松本梨香
ピカチュウ:大谷育江
ムサシ:林原めぐみ
コジロウ:三木眞一郎
ニャース:犬山イヌコ
ラルゴ:芦田愛菜
リサ:川栄李奈
トリト:濱田岳
カガチ:大倉孝二
ヒスイ:野沢雅子
リク:中川翔子
オリバー市長:山寺宏一
ナレーション:石塚運昇

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