「ガンダム 赤い彗星」柿原徹也らザビ家集結で「ジークジオン!」の大合唱

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」上映記念2日目舞台挨拶。上段左から、時計回りに三宅健太、渡辺明乃、柿原徹也、谷口理、銀河万丈、浦山迅、池田秀一、安彦良和。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」の上映記念2日目舞台挨拶が、本日5月6日に東京・新宿ピカデリーにて開催。キャストの池田秀一、浦山迅、銀河万丈、三宅健太、渡辺明乃、柿原徹也、プロデューサーの谷口理、監督の安彦良和が出席した。

シャア・アズナブル役の池田が「(昨夜NHK BSプレミアムにて放送されたテレビ番組『発表!全ガンダム大投票』でシャアが)ガンダム歴代キャラクター部門総合1位に選ばれました」と話し始めると会場からは拍手が起こり、本作が上映を迎えたことについては「とてもいい気持ちです」とコメント。ギレン・ザビ役の銀河は「諸君、気を緩めてはいけない。戦いはこれからだ」とギレンの声色で話す。サスロ・ザビのイラストを抱えたドズル・ザビ役の三宅も「ザビ家に来ないか」とドズルの声色で会場に呼びかけ、「ザビ家一同が今回集結いたしました。星になられた兄サスロもさぞ喜んでいるかと思います」とコメントし、会場からは笑いが漏れる。安彦は「夢のように早かったなという気持ちです。4年あまりで6時間強の映像を作りました。本当はもっとしんどいだろうと思ったのですが、皆さんに支えられて幸せな時間でした」と感謝の言葉を口にした。

今回が舞台挨拶初登場だというデギン・ソド・ザビ役の浦山は「一番最初に安彦先生から『決して悪役ではないんです』と教わりました。今回は特に先生の言葉を思い出しながら演じました」と語る。これを受けて銀河は「僕もやる前に『決して悪い人じゃないんですよ』のひと言がほしかった」と嘆くと、客席からは大きな笑いが起こった。ガルマ・ザビ役の柿原は「憧れの作品であるガンダムの世界の中で、三宅さん、明乃ちゃん、僕という20代の頃から仲良くしてきた3人で、ザビ家の兄弟を演じさせていただけるようになるなんて、新人の頃には想像もしていなかった景色が見れて身の引き締まる思いです」と感動の様子。

自分の演じたキャラ以外で言ってみたかったセリフを尋ねられた銀河が、自身の演じたギレンとシャアの関係に絡め「ずいぶん揚げ足を取られてきたんで……『坊やだからさ』」と話すと、会場から笑いとともに拍手が起こる。キシリア・ザビ役の渡辺は「マ・クベ中将もやってみたいです。レビル将軍の大演説に挑んでみたい役者心もあります」と回答。「隣で秀一さんのセリフをずっと聞けるのが一番の幸せ」という柿原は、シャアが第3話「暁の蜂起」で最後に言うセリフ「赤いな。実にいい色だ」を挙げ、「最初は台本に書いていなかったあのセリフが出たときに『ああ……ここで初めて赤いって出た……』と震えたので家で観ててもしびれます」とアフレコ時に興奮したというエピソードを披露した。

本作でのシャア役について池田は「実はけっこうなプレッシャーでしたね」と前置きし、「40年くらい演じさせていただいてますが、初めて言うセリフばかりだし、終わったから言えるけど、何十年ぶりに緊張した大変な仕事でした」と述懐。最後の挨拶では「皆さんにとってこの6作どうだったでしょうか?」と池田が問いかけると、観客からは大きな拍手が。そして「何か皆さんの心に残っていただくことができれば幸いです。僕にとってもTHE ORIGINは財産となりました。またいつの日か皆さんとお目にかかることを念じています」と挨拶を締めくくった。

最後にはヒット祈願として観客とキャストによる「ジークジオン」の大合唱も。銀河からギレンの名セリフ「ジークジオン!」が叫ばれ、会場が一体となる中でイベントは終了した。

「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 誕生 赤い彗星」は、安彦が総監督を務めるアニメ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」シリーズの第6弾。現在、東京・新宿ピカデリーなど全国35館にて4週間限定で公開中だ。

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