舞台「クジ砂」再演が明日開幕、赤澤燈「心の“記録”に残るような舞台に」

後列左からネリ/エマ役の大野未来、リョダリ役の伊崎龍次郎、団長役の有澤樟太郎、サミ役の高橋果鈴。前列左からオルカ役の伊万里有、リコス役の前島亜美、チャクロ役の赤澤燈、スオウ役の崎山つばさ、オウニ役の財木琢磨。

梅田阿比原作による舞台「クジラの子らは砂上に歌う」の再演が、明日1月25日より東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開演する。本日1月24日は初日挨拶とゲネプロが行われた。

ゲネプロ前に行われた初日挨拶にはチャクロ役の赤澤燈、リコス役の前島亜美、オウニ役の財木琢磨、オルカ役の伊万里有、団長役の有澤樟太郎、リョダリ役の伊崎龍次郎、サミ役の高橋果鈴、ネリ/エマ役の大野未来、スオウ役の崎山つばさが登壇した。

赤澤は「再演ということは、この作品が盛り上がっているということ。そしてこんなに素敵なキャストとスタッフさんと今こうして舞台を作れているということは、とても奇跡的なことだと思っていて、感謝しております。この舞台を初演から背負ってきた身として、初演のメンバーの思いやここにいるみんなとともに新しい『クジ砂』を作って、来てくれるお客さんの心の記録にずっと残るような舞台にしたいと思います」と、自身が演じるチャクロが漂泊船で記録係を務めることに絡めたコメントをしてみせた。

続く前島は「(初演から)2年という時間が経って、こうして再び砂の海に出会えることを心からうれしく思っています。この2年でクジ砂への思いや愛は本当に深くなりました。その上でみんなの成長を持ち寄って、さらに新しいキャストの皆さんと、より深い『クジ砂』を届けようと日々稽古してきました。見てくださった皆さんが誰かのことを思うような素敵な時間にできるように、カンパニーみんなで精一杯がんばりたいと思います」と意気込む。

再演からの参加となった財木が「オウニは泥クジラの中ではヒーロー的存在だなと思ってまして、最後まで強く戦っていきたいと思ってます」と意気込んでみせると、同じく再演からの参加となった伊万里が「オウニが泥クジラのヒーローであれば、僕(が演じるオルカ)は帝国側のヒーローでございます。オウニ役の財木くんとの戦いがあるので、そこが見どころかなと思います」とアピール。伊万里はさらに「初演を観て本当に感動して、『この作品いいな』と思ってた舞台に立つことができて本当にうれしい」と喜びを語った。

「クジラの子らは砂上に歌う」は、砂に覆われた世界を舞台に少年少女たちの戦いを描くファンタジー。主人公のチャクロたちが、ある島で感情のない少女・リコスに出会うことから物語は動き出す。舞台では、巨大な砂漠や泥クジラと呼ばれる漂泊船が登場する壮大なスケールの世界観や、「サイミア」と呼ばれる超能力を使った戦闘が、2.5次元ならではの演出で再現されているのが大きな見どころだ。舞台版の脚本と演出は初演と同じく松崎史也が担当している。

東京公演は1月25日から28日まで東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo、大阪公演は2月2日から4日まで大阪・サンケイホールブリーゼにて行われ、2月4日の千秋楽は全国の映画館にてライブビューイングも実施される。またサントラCD付きのDVDとBlu-rayが4月18日にリリースされることが本日発表された。

舞台「クジラの子らは砂上に歌う」

東京公演

日程:2018年1月25日(木)~28日(日)
会場:AiiA 2.5 Theater Tokyo

大阪公演

日程:2018年2月2日(金)~4日(日)
会場:サンケイホールブリーゼ

スタッフ

原作:梅田阿比「クジラの子らは砂上に歌う」(秋田書店「月刊ミステリーボニータ」連載)
脚本・演出:松崎史也

キャスト

チャクロ:赤澤燈
リコス:前島亜美
スオウ:崎山つばさ
オウニ:財木琢磨
オルカ:伊万里有
シュアン:有澤樟太郎
リョダリ:伊崎龍次郎
サミ:高橋果鈴
ネリ/エマ:大野未来
ほか

(c)舞台「クジラの子らは砂上に歌う」製作委員会