アニメ「チアフルーツ」イベント、ディファ有明に聖果戦士ヒナネクター参上

司会のブリドカットセーラ恵美と、陽菜野高校の制服に身を包んだチアフルーツメンバー。

テレビアニメ「アクションヒロイン チアフルーツ」のイベント「チアフルーツ ARE GO!!」が、去る1月21日に東京・ディファ有明で開催された。

「アクションヒロイン チアフルーツ」は、架空の街・陽菜野市を舞台にした2017年放送のテレビアニメ。陽菜野市を活性化するため、女子高校生たちがご当地アクションヒロインとして活動する様子を、特撮作品やアニメ作品のネタをふんだんに盛り込んで描いた。イベントには、作中でアナウンサーを演じた司会役のブリドカットセーラ恵美と、体調不良のため不参加となった黒酒路子役の村川梨衣を除く作中のチーム・チアフルーツのメンバー7人のキャストが出演した。本レポートでは夜公演の模様をレポートする。

トークコーナーでは、出演者選出の感動シーンを振り返った。特に多かったのがチアフルーツを結成し、主にプロデューサーとして活動した城ヶ根御前にまつわるシーン。その“御前様”を演じるM・A・Oは、普段はプロデューサーとして引っ張る立場の彼女が、ピンチの際にみんなに背中を押してもらうのが良かったと分析する。そのほかには第1話で倒れようとする黄瀬美甘が妹の声援を受けて踏ん張るシーン、第10話で緑川末那がメンバーに喝を入れ、商店街へ連れて行くシーンが上映され、会場の感涙を誘っていた。

「ヒナネクターショー練習風景」と題された朗読劇では、チアフルーツメンバーが東京でイベントに出演するというアフターストーリーが語られた。しかし突然にブリドカットセーラが兼役として演じた金城一美が登場し、全メンバーに早口言葉に挑戦させる。「東京特許許可局局長 今日急遽休暇許可拒否」や「骨粗鬆症訴訟勝訴」「京の生鱈 奈良の生まな鰹 生米生麦生卵」といったフレーズをミスなく3回続けるという難題に苦戦しながらも、クリアしていくメンバーたち。そのかいあってか、朗読劇後は作中のショーである「聖果戦士ヒナネクター」の名乗りを見事に決めてみせる。「ヒナネクター」コールで彼女たちを盛り立てたファンと同様、演じたメンバーも楽しげだったが、赤来杏役の伊藤美来だけは決めポーズ中の左手のポジションがずっと気になっていた様子。大の特撮好きらしいこだわりを見せていた。

またトークコーナーの合間にはキャラクターソングのライブも展開。桃井はつり役の豊田萌絵がテンションの高い「Cheer Up!!」でイベントの口火を切ると、黄瀬美甘役の山崎エリイは椅子に座ってボサノバ調の「More Smile」を歌いゆったりとした空間を演出。青山勇気と青山元気を演じた石田晴香は、正統派アイドルソングである第5話劇中歌「ハッピー▽Summer Girl」(※▽はハートマーク)で会場を熱狂させた。

イベントの終盤には、チアフルーツメンバー全員で構成されたユニット・トキメキ感謝祭が主題歌を歌唱する。感動的なシーンをつないだ映像をバックにオープニングナンバー「情熱☆フルーツ」を歌い終えると、エンディングナンバー「「陽の当たる場所」では最終話のラストシーンさながらに肩を寄せ合い、ハートウォーミングな雰囲気のなか最後の挨拶へ。出演者が「チアフルーツ」愛や村川を加えた全員でのイベントへの期待を語り、最後は会場一体となった元気いっぱいの「チアフルーツ ARE GO!!」の掛け声でイベントは幕を下ろした。