安倍夜郎のグルメマンガ「たそがれ優作」ドラマ化、酒と肴を愛する脇役俳優を描く
安倍夜郎「たそがれ優作」がTVドラマ化。主人公・北見優作役を北村有起哉が務め、2023年秋にBSテレ東、BSテレ東4Kで放送される。
「深夜食堂」などを手がける安倍の「たそがれ優作」を実写化した同作。昼は実力派脇役俳優として活動し、夜は酒場へと繰り出す52歳のバツイチ・優作が、食と酒をきっかけにさまざまな人と出会う物語。共演した若手女優や酒場で声をかけられた美女に惑わされ、ふられながらも、優作が愛する酒と肴を楽しむ様子が描かれる。ドラマ「孤独のグルメ」のスタッフも携わる作品で、実在の店も登場。監督はアベラヒデノブと松浦健志が務め、脚本を和田清人と田口佳宏が担当する。原作は、6月22日に幻冬舎コミックスより1巻が発売される。
原作を「短編マンガというより断片マンガ」と語る安倍は「断片を繋ぎ合わせたり膨らませたりして、面白いシナリオが上がってきました」とコメント。同作がBSテレ東ドラマ初主演となる北村は、演技について「夕焼けの雲のような主人公・北見優作に、肩の力を抜いて少しでも近づくことができれば」と述べた。
安倍夜郎コメント
「たそがれ優作」は毎回4ページ。短編マンガというより断片マンガです。
その断片を繋ぎ合わせたり膨らませたりして、面白いシナリオが上がってきました。
優作はテレビでよく見かけるが名前は売れてない脇役専門の役者です。
北村有起哉さんがどんな優作を演じてくださるのか、とても楽しみです。
北村有起哉(北見優作役)コメント
このたびはこんな嬉しい機会をいただいてありがたく思っております。「たそがれる」という言葉は日本特有の大好きなことばの一つです。英語で直訳するとlost in thoughtとやはり一文字では片付けられない。
そんなたとえば夕焼けの雲のような主人公・北見優作に、肩の力を抜いて少しでも近づくことができればと思っております。
田中智子(テレビ東京 プロデューサー)コメント
この度、安倍夜郎先生の原作「たそがれ優作」をドラマ化させていただけることになり光栄かつ嬉しい限り!
撮影に向けてスタッフ一同、百戦錬磨のオジ飯ドラマ制作チームが腕を鳴らしています。マンガで描かれている、たそがれ世代男性のほのぼのしみじみとした世界観をいかに実写で表現するか、美味しい酒と肴を味わいながら、中年男の枯れない色気を醸し出せるのかが大きな課題です。そこで鍵となるのが優作役。とぼけた中年男性の悲哀と色気、コミカルでシリアス、たそがれた背中、母性本能をくすぐるちょっと情けないオジサン役といえばこの方! 北村有起哉さん以外に考えられません。時代劇からコメディまで名脇役という役どころの“優作”は七変化、北村有起哉さんはどのように演じてくれるでしょうか。絶品の肴に加えて毎回登場する優作を惑わす美しいマドンナたちも見ものです。淡い恋心を抱きながらも最後は。。。まさに令和の寅さん。実在のお店で出される味を話題にしながらドラマが展開していきます。毎回、ドラマに登場する料理店の情報や職人技もご紹介していきます。
疲れた夜にゆったりとくつろいでお楽しみいただけるドラマです。ご期待ください。
ドラマ「たそがれ優作」
放送情報
BSテレ東、BSテレ東4K:2023年秋放送
配信情報
Lemino:各話放送直後から独占配信予定
ネットもテレ東:各話放送直後より配信
スタッフ
原作:安倍夜郎「たそがれ優作」(幻冬舎コミックス)
監督:アベラヒデノブ、松浦健志
脚本:和田清人、田口佳宏
プロデューサー:田中智子(テレビ東京)、吉見健士(共同テレビジョン)
制作:BSテレ東 / 共同テレビジョン
製作著作:「たそがれ優作」製作委員会 2023
キャスト
北見優作:北村有起哉